シロアリ駆除の費用や相場の仕組みをプロが徹底解説!|シロアリ1番!

COLUMN

シロアリコラム

投稿日 2018.05.17 / 更新日 2023.12.15

シロアリ駆除シロアリ業者選び

シロアリ駆除の費用や相場の仕組みをプロが徹底解説!

WRITER

木村健人

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木村 健人

しろあり防除施工士

木村健人

シロアリ・木材腐朽菌に対する木材保存・薬剤性能評価について在学中に研究。2009年新卒でテオリアハウスクリニックに入社。数千件のシロアリ調査・駆除に従事。現在はWEBマーケティングを担当。

「シロアリ駆除をお願いしたいけどまずは費用の相場を知りたいです」
「シロアリ業者に見積を依頼したけど、これが適正な価格なのか調べています」

そんな皆さんのためにこの記事では、業態ごとのシロアリ駆除の費用の相場や価格を決める要素、業者ごとに比較する方法、費用を節約する方法などについて詳しく解説します。

シロアリ1番1調査申込み

業態ごとのシロアリ駆除費用の相場

シロアリ駆除にかかる費用は、業者の業態で相場が異なります。シロアリ業者には大きく次の3つの業態があります。

  1. 完全自社施工でシロアリ駆除を行う会社
  2. 駆除業者の紹介を行う集客会社
  3. 業者紹介サイトを利用する個人経営会社

それぞれのシロアリ駆除会社の特徴と関東地方における費用の相場は以下の通りです。

完全自社施工型のシロアリ駆除業者 ㎡単価:2,000円~3,000円
駆除業者の紹介のみ行う集客会社 ㎡単価:1,100円~2,000円
業者紹介サイトを利用する個人経営会社 ㎡単価:900円~1,100円
具体例
間取り図1階間取り:LDK20畳、トイレ
1階床面積:47㎡

㎡単価2500円の場合 47㎡×2500円=117,500円
㎡単価1500円の場合 47㎡×1500円=70,500円
㎡単価1000円の場合 47㎡×1000円=47,000円

※多くの業者は最低施工単価を約90,000円(均一価格)に設定しています。そのため最低単価以下の場合は一律価格が適用されます。

完全自社施工型のシロアリ駆除業者の特徴
自社内で集客~点検・見積もり~施工~アフターサービスまでをトータルで実施をしているシロアリ駆除業者には以下の特徴があります。

  • 自社ブランドを持ち、独自に展開している
  • 単価はシロアリ駆除の適正価格帯
  • 創業40〜60年ほどの老舗企業が多い
  • 古くから地域に根ざしている
  • 保証期間内に閉業するリスクが少ない
㎡単価 2,000円~3,000円

どんな人に向いている?

  • 品質や実績を重視している方
木村
木村
シロアリ1番!はこちらの完全自社施工型で、東京、神奈川、埼玉、千葉周辺の首都圏エリアに根ざして50年を迎えるシロアリ防除会社です。
駆除業者の紹介だけを行う集客会社の特徴
自分たちでシロアリ駆除を行わずに集客だけに特化し、申し込みの受付後は下請けとなるの協力業者が点検・工事を担当する業態を取る業者です。ホームセンターインターネット集客会社が当てはまります。これらの業者には以下の特徴があります。

  • ネットで全国各地から集客できるため単価が安い
  • 申し込みの段階で施工業者の実態が見えにくい
  • 保険やサポートの内容は下請けによりバラバラ
  • 自社だけでの集客が厳しい小規模会社が多い
  • 保証期間内に閉業するリスクがある
㎡単価 1,100円~2,000円

どんな人に向いている?

  • 選ぶ上で安さを重要視している方
業者紹介サイトを利用する個人経営会社の特徴
いわゆるマッチングサイト(仲介サイト)に登録した個人がシロアリ駆除を行う業態がこちらです。人件費が掛からないため最も費用は安くなります。これらの業者には以下の特徴があります。

  • 登録している業者のほとんどが個人のため安価
  • マッチングサイト内では比較がしやすい
  • 保険やサポートの内容は施工会社次第
  • 施工品質は業者により大きく異なる
  • 保証期間内に閉業するリスクがある
㎡単価 900円~1,100円

どんな人に向いている?

  • 選ぶ上で安さを重要視している方

格安業者と適正価格の業者、どちらを選ぶべきか

「なるべく費用は安く抑えたい」と多くの方がお考えかと思いますが、事実としてシロアリ防除工事は床下など見えない場所で作業を行う工事です。

現在でも床下調査で虚偽報告をしたり、不要な商品を販売したり、表示金額と見積もりが違ったりと、悪質企業が数多く存在します。格安業者の全てが駄目ではありませんが、悪質業者の手口として格安単価でお客様を集める手法がまん延している以上、「格安」という単語だけで業者の選択をせず、品質管理やスタッフ教育を徹底している業者かどうかを見極めることが非常に大切です。

シロアリ駆除の工法による価格の差

ここまで説明したシロアリ駆除費用の相場は最も一般的な工法である「バリア工法(液剤施工)」でシロアリ駆除を行った場合を想定しています。実は、シロアリ駆除にはいくつかの工法があり、それぞれシロアリ駆除に必要な価格が大きく変わります。主なシロアリ駆除の工法は以下の3つです。

・バリア工法(液剤工法)
・ベイト工法
・土壌表面皮膜形成工法(テクノガード工法)

基本的に、バリア工法<ベイト工法<土壌表面皮膜形成工法の順に費用が高くなります。

バリア工法 2,750円(1階床面積1㎡あたり)
ベイト工法 4,400円(外周1mあたり)
土壌表面皮膜形成工法 13,750円(1階床面積1㎡あたり)
※シロアリ1番!の場合

バリア工法(液剤工法)

バリア工法(シロアリ防除工事)

最もスタンダードなシロアリ駆除の工法です。どのシロアリ業者もシロアリ駆除と言えばバリア工法を指すことが多いです。防除スタッフが床下に進入して木材や土壌に直接薬剤を散布することでシロアリを駆除します。3つの工法の中では最も安い費用でシロアリ駆除が行え、実績も豊富で安心な工法ですね。

どんな人に向いている?

  • 工法にこだわりが無い方
  • 実績のある工法で駆除をしたい方
  • リーズナブルに駆除を終わらせたい方
シロアリ1番!の平均単価 平均14万円で完結

ベイト工法

ベイト工法

ベイト剤(毒エサ)を建物外周に一定間隔で設置し、敷地に生息するシロアリに食べさせることで駆除します。ベイト工法でかかる費用は、建物の大きさ(外周の長さ)、家の周りの環境(土なのかコンクリートなのか)などにより決まります。毎年の管理が必要なため、年単位で契約するのが一般的です。バリア工法と比較して、人件費などの経費がかかるため割高です。

どんな人に向いている?

  • 建物内に薬剤を散布したくない方
  • 薬剤に抵抗のある方
  • 敷地のシロアリの数を根本的に減らしたい方
シロアリ1番!の平均単価 平均32万円(5年間)で完結

土壌表面皮膜形成工法(テクノガード工法)

名前のとおり、床下の土壌表面を樹脂で固める施工法です。バリア工法との大きな違いは工法自体に防湿効果があることです。施工後、数カ月で床下の土は硬く固まり、これにより床下からの湿気を大きく抑えることができます。シロアリ駆除にかかる費用はバリア工法よりも手間がかかるためおおよそ4~5倍が目安になりますが、防蟻と湿気対策を両立できる画期的な工法です。

どんな人に向いている?

  • シロアリと湿気の両方を対処したい方
  • 床下が土壌で湿っている方
シロアリ1番!の平均単価 平均54万円で完結

シロアリ1番!が選ばれる理由

基本料金以外に別途費用がかかる場合も

ここまで、業態や工法による費用の違いについて紹介しました。基本は1階床面積の平米単価(㎡単価)でシロアリ駆除の見積もりが出されます。
しかしながら、状況によっては別枠で費用が発生する場合があります。これらは業者により多少の違いがありますが、よく見られる項目を具体的に解説していきます。

  • シロアリの種類
  • 修繕・リフォームの必要性
  • 点検口の作成
  • 使用する薬剤
  • 出張費・駐車費・休日料金

 

シロアリの種類の違いによる費用の差
日本でシロアリの被害というと、その大半はヤマトシロアリによるものです。ヤマトシロアリや主に西日本に生息するイエシロアリは駆除方法が確立されているので、シロアリ駆除にかかる費用も最初の概算から大きく違ってしまうことはありません。

しかし、被害を出しているシロアリが外来種のアメリカカンザイシロアリであった場合には駆除にかかる費用が当初の予算と大きく違ってきてしまう可能性があります。アメリカカンザイシロアリは完全な駆除が難しく、対応できる業者も限られます。

アメリカカンザイシロアリの駆除事例についてはこちら

修繕・リフォームの必要性
シロアリの被害が大きい場合には、大引きや束柱などの部材を交換・補強をする必要があります。その際は、シロアリ駆除に加えて大工工事の費用が別途発生します。また、被害が大規模になると壁を開口しての大規模リフォームとなる場合があります。

床組6畳の交換 参考例:15万円
束柱の交換 参考例:1万5千円/本
柱や壁の修繕 参考例:〜300万円
点検口の作成費用
床下に入るための床下点検口(床下収納庫)がないときは新設する必要があります。また、点検口があっても床下が基礎で区切られていて奥がどうなっているのか確かめる事ができない、といった場合にも新しく点検口を作る必要があり、その費用が別途かかる場合があります。

床下点検口450角 参考例:3万5千円
薬剤のラインナップ
ほとんどの業者では薬剤は統一されていますので、薬剤で金額が変わることはあまりありません。薬剤で金額が変わる一例としては、通常の薬剤と天然系薬剤(除虫菊のピレトリン系)の2通りをラインナップしている場合です。その場合は天然系薬剤が1.2倍程度割高となります
駐車料金や休日料金が決められている
大手企業などでは、依頼の集中する土日を休日料金に指定している場合があります。また、工事の際に工事車両を駐車できない場合は有料駐車場の利用料金が請求されることがあります。また、遠方出張費や交通費を請求する業者も中にはいます。

駐車料金 参考例:1,000円/日

※シロアリ1番!は駐車場料金は弊社負担です。

シロアリ駆除の費用で注意すべきこと

シロアリ駆除は恐らく大半の方にとって予想していなかった出来事だと思います。

そのため費用に関しては、「できる限り安く抑えたい!この業者が一番安そうかな」とサービス内容をしっかり確認しないでシロアリ駆除を依頼してしまったり、逆に「とにかく早く対処しないと・・・よく分からないけどその見積もりでお願いします!」と、適正価格を大きく上回る見積もりを見破れずに契約をしてしまうといったトラブルが起こりがちです。そこでここではシロアリ駆除の費用に関する注意点を解説します。

必要のない商品が見積もりに入っている【抱き合わせ商法】

格安を売りにする一部の業者で横行している手法です。広告で明らかに他社よりも安い価格でお客さんの目を引き、シロアリ駆除とは関係の無い基礎補強や湿気対策などの商品を抱き合わせで売ることで利益を得ている場合があります。

床下湿気対策 調湿材、床下換気扇など
基礎補強工事 アラミド繊維、補強金具など
カビ対策 防カビ処理、防腐処理など

 
もちろんこれらの工事が本当に必要な場合もありますが、中にはそれがさも「当たり前」であるかのように見積書に含めている業者がいます。基本的にはシロアリ駆除とは直接関係のないものばかりですので、見積書は内訳を十分確認してみましょう。

必要ないサービスであることを素早く見破るポイント
  • 床下調湿材と床下換気扇が同時に見積もられている
  • 4台以上の床下換気扇が見積もりに入っている

 
まず、換気扇があれば床下の湿気のほとんど解決することができます。それなのに「床下調湿材も一緒に置いた方がいいですよ」といってくる業者には要注意。
また、具体性のない見積書にも注意が必要です。どこに何を何台設置するのかしっかり確認するようにしましょう。湿気対策については下記ページでも解説しております。

シロアリ1番!のスタッフ

ネットの表示価格と実際の見積もりが違う!?からくりを解説

シロアリ駆除の料金・価格は業者によってかなりのバラツキがあります。さらに、業者によって見積もりの出し方も様々です。
「ネットの価格が安くて感じも良さそうだから見積もりを取ったけど、見積もりが想定と違った・・」という話しは往々にしてあります。

シロアリ駆除の価格は1階床面積あたりの単価で決定するのが基本です。しかし、それに追加で様々な費用が付け足される事があるのです。具体的に以下の例を見てみましょう。

たとえばA社が2,500円/㎡、B社が1,800円/㎡だとします。相見積もりを頼んだとすると…。

A社 数量 単価 金額
シロアリ駆除工事 40㎡ 2,500円 100,000円

 

B社 数量 単価 金額
シロアリ駆除工事 40㎡ 1,800円 72,000円
最低単価調整費 一式 28,000円
浴室処理 一式 30,000円
玄関タタキ処理 一式 20,000円
諸経費 一式 10,000円
合計 150,000円

 
㎡の単価だけを見るとA社が2500円、B社が1800円なので単価に700円もの差がありB社のほうが安くみえます。しかし、見積りの合計を見てみると、B社の方が50,000円も高くなっています。B社の合計金額から㎡単価に換算すると、実際には平米単価は「3,750円/㎡」となるのです。A社とB社を見比べた時に何が違うかというと「最低施工単価分が割増されている」「浴室や玄関の処理が別料金でかつ一式価格になっているか」「諸経費があるかどうか」という点です。

まず、単価が安くても一定額を下回る場合は一律金額とする最低施工単価制を設けている業者が多くいます。B社は90,000円が最低施工単価となっているため、駆除工事72,000円に28,000円(合計9万円)が加算されているのです。

2つ目に、玄関や浴室のシロアリ駆除は床下とは別に一式で見積もる業者が多くいる点です。その理由は、玄関や浴室のシロアリ駆除が床下よりも複雑になるからです。玄関や浴室ではタイルの目地・ドア枠などに小さな穴を開けて薬剤を注入するのが基本です。しかし床下で薬剤をただ散布する作業に比べ時間もかかってしまいます。

また、シロアリを駆除するにはドリルで穿孔を行い、その部分に薬剤を注入する方法を取った方がいい場合もありますが、比較的安い単価の業者の場合はこの場合も穿孔による薬剤注入処理が単価に含まれていない事があり、「諸経費」のような別料金で計算されることがあります。

結局トータルの金額がいくらになるのかは実際に見積もらないと分からない場合が多いので注意しましょう。

【補足】「坪単価」の「㎡単価」への直し方
建物の床面積の単位は「㎡」と「坪」があります。昔ながらの業者だといまでも坪単価で計算していることろもありますが、最近では㎡(平米)での表現が主流です。1坪は3.3㎡ですから、坪単価の場合は3.3で割ることで㎡単価に直すことができます。

シロアリ駆除の費用を節約するには?

ここまでで「シロアリ駆除はかかる費用の安さだけで選んではいけない」というお話しをしてきました。しかし、いくら注意しなければいけない業者がいるとはいえ、「シロアリ駆除にかかる費用をできる限り抑えたい」と思われる方もいると思います。ここからはシロアリ駆除にかかる費用を安く抑えるための工夫についてご紹介していきます。

雑損控除や火災保険を利用する

お客様から「シロアリ駆除には補助金のようなものはないの?」と聞かれることがしばしばあります。残念ながら現在シロアリ駆除に関する補助金の制度は存在しません。しかし状況によっては火災保険や雑損控除でシロアリ駆除費用の負担を減らす事ができます。

火災保険

火災保険ですが、シロアリの被害が起きた原因が「自然災害が原因で起きた建物の不具合」であることが認められれば、火災保険の補償の対象となる場合があります。具体的には「自然災害」とは台風や雪、「建物の不具合」は雨漏りです。雨漏りが起きた状態で建物を放置すると、木材の腐朽が急速に進んでしまいます。木材は腐朽するとシロアリを引き寄せる性質があるので「これがシロアリの被害が起きた原因だ!」という言い分が認められる事があります。

雑損控除

確定申告で所得税を控除する方法の中に「雑損控除」というものがあります。これは災害や盗難・横領で資産が損害を受けてしまった場合に利用できる控除の制度ですが、対象となる損害の項目の中に「害虫などの生物による異常な災害」というものがあります。
この制度を利用すると、シロアリ駆除や被害を受けた部材の補修にかかる費用の一部の額を所得税から差し引く事ができます。差し引かれるのが具体的にどれくらいの額になるかや条件については国税庁のホームページにも公開されているので確認してみてください。

申請する際の領収書について注意点があります。多くのシロアリ駆除工事はそれがそのまま予防工事の役割も果たしているので見積書や領収書も基本的には「予防と駆除をひとくくりにして1つの工事」という扱いにしています。しかし控除の対象は「駆除に関する部分だけの費用」になります。領収書を発行してもらう際は、「シロアリ駆除の領収書」と「シロアリ予防の領収書」とを分けてもらうようにしましょう。

シロアリ1番!でシロアリ駆除をするといくらになる?

この記事ではシロアリ駆除の費用に関する様々な情報を解説しました。シロアリ駆除を依頼する上で費用がいくらかかるのかは大きなポイントです。やはり「安すぎる場合」と「高すぎる場合」は何かしらの理由があるということを頭に入れておいた方がいいですね。

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「クリーンなイメージとしてのシロアリ防除業界のパイオニアであり続ける」。私たちシロアリ1番!は、安心で確実なシロアリ駆除・予防をご提供するため、お客様のことを第一に考えたサービス作りをします。点検・工事・お見積りのことなど、シロアリ対策でお困りの点がありましたらお気軽にご相談ください。

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