庭の生木もシロアリに食べられる!?食害の真相とは|シロアリ1番!
COLUMN
シロアリコラム
投稿日 2021.05.20 / 更新日 2023.03.22
シロアリ駆除
庭の生木もシロアリに食べられる!?食害の真相とは
WRITER
大学では昆虫類の研究に携わる。2007年テオリアハウスクリニックに新卒入社。これまで3000件を超える家屋の床下を調査。皇居内の施設や帝釈天といった重要文化財の蟻害調査も実施。大学の海外調査にも協力。しろあり防除施工士。白蟻専科研究室長。
YouTube:シロアリ駆除Channel
こんにちは。シロアリ1番!の田中です。
先日シロアリ1番!にこんなご質問を頂きました。
シロアリがエサにするのは枯れ木、なのですがやはり世の中「例外」というものがあります。そこで今回はシロアリが生木を食害する秘密についてお話ししていきます。
シロアリは生木を食害することもある?
結論から言うと、生木がシロアリに食害される原因は「木に何かしらの問題が起きているから」です。
私はこれまで無数のシロアリが住み着いている木を見てきましたが、健康な木がシロアリに食べられているところは見たことがありません。
人間でも、死んでいなくても病気にかかれば寝込んで動けなくなります。
シロアリが住み着いているということは、生きている状態であっても内部で問題が起こっています。具体的には「立ち枯れ」が起きていると考えられます。
立ち枯れとは木が部分的に枯れていく現象のことをいいます。大きな木ほど全部が一気に枯れる事は少なく、部分的に枯れる事がほとんどです。その枯れた所にシロアリが住み着こうとするのです。
生きている木を食べているわけではなくその木の枯死部を見つけて侵入している、これが、「生木をシロアリが食害している!」の真相というわけです。
一見、見た目では葉も生い茂っているような木にシロアリがいると「そもそも木を植える事自体にリスクがあるのでは?」と勘違いしてしまうかも知れませんがそうではありませんのでご安心ください。
もし庭木を持っておられるのであれば大切なのは木をしっかりと管理する事です。シロアリの「食害できる木を検知する能力」は並大抵の物ではありません。
- 庭木の剪定
- 支木のチェック
- 太陽光の確認
など、木をしっかり管理してあげることが大切です。
特に太陽光を上手く取り入れられない部分は病気にかかりやすく、枯死してしまうリスクが高くなります。それでも全体としては枯れているようには見えないので、無意識にシロアリを増産している可能性があり注意が必要です。
木もシロアリに食害されないように工夫している
そもそも生きている木はちゃんと自分自身で「シロアリ対策」を行なっています。化学物質を自ら生成し分泌することで、シロアリなどの害虫から身を守っているのです。
有名なのはヒノキやヒバに含まれる、ヒノキチオールに代表されるテルペン類(木材の持つ香り成分)です。樹木の内部で常に生成され害虫の侵入を阻止しており、人間の白血球と似ています。
- 弱った木
- 木材として加工された木
- 枯れてしまった木
- 部分的に枯れた木
などは化学物質を作る能力が低下、または失われているのでシロアリや諸々の害虫に侵入されてしまうというわけです。
まとめ
今回はシロアリが生木を食害する仕組みについてお話ししてきました。
木は元々シロアリの餌であり、常にシロアリはその餌を食べようと地面の下から虎視淡々と狙っています。
木が健康に育っていれば心配する必要はありませんが、管理が不十分で免疫力が低下していると、結果的にシロアリの被害に遭ってしまう事があります。
もし庭で樹木を育てられているのであれば
- 自分で管理できる樹木の量を把握し無駄な木は取り除く
- 綺麗に剪定する
などの工夫が必要です。(補足ですが剪定で切り落とした枝は放置するとシロアリの餌になるので早急に処分しましょう。また剪定した枝の切り口には木酢液や竹酢液を塗っておくと病気にかかりにくくなります。)
全ての樹木が健康に生育できるよう、愛情を持って手入れをしていれば必要以上にシロアリを恐れることはありません。しっかり管理を行いましょう。
全員がしろあり防除施工士
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「クリーンなイメージとしてのシロアリ防除業界のパイオニアであり続ける」。私たちシロアリ1番!は、安心で確実なシロアリ駆除・予防をご提供するため、お客様のことを第一に考えたサービス作りをします。点検・工事・お見積りのことなど、シロアリ対策でお困りの点がありましたらお気軽にご相談ください。
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