ツーバイフォーの家はシロアリに弱い?|シロアリ1番!
COLUMN
シロアリコラム
投稿日 2021.08.10 / 更新日 2023.12.27
シロアリ駆除
ツーバイフォーの家はシロアリに弱い?
WRITER
大学では昆虫類の研究に携わる。2007年テオリアハウスクリニックに新卒入社。これまで3000件を超える家屋の床下を調査。皇居内の施設や帝釈天といった重要文化財の蟻害調査も実施。大学の海外調査にも協力。しろあり防除施工士。白蟻専科研究室長。
YouTube:シロアリ駆除Channel
こんにちは。シロアリ1番!の田中です。今回はこのような疑問にお答えします。
建物の構造がツーバイフォーかどうかと、シロアリの被害に遭いやすいかどうかには直接の関係はありません。もし原因があるとすれば、使用している「木材」が大きく関係しています。
このページでは
- ツーバイフォーがシロアリ被害に遭いやすいと思われがちな理由
- ツーバイフォーでもシロアリに強い家の特徴
- どんな家でもシロアリのリスクを下げる方法
という内容でお話をしていきます。
ツーバイフォーがシロアリ被害に遭いやすいと思われがちな理由
私がこれまで見てきたツーバイフォーの住宅で、シロアリの被害に遭っている物件にはある共通点があります。それは、「シロアリに食べられやすい木材を使っている」ということです。
ツーバイフォー住宅にはSPF材というスプルースなどに代表されるホワイトウッド系の材木がよく使われます。これらの材木は加工がしやすいことや、安価であることなどからほとんどのツーバイフォー工法で使われています。
加工がしやすい、安価であるというのはとてもいいことですが、いいことづくしというわけではありません。
加工がしやすいと言うことは木材が柔らかい事を意味しており、シロアリが最も好む材質でもあるのです。実際、被害に遭っていたツーバイフォー住宅では、ほぼこのSPF材を使用していました。
ツーバイフォーでもシロアリに強い家の特徴
では全てのツーバイフォー住宅がシロアリに食べられやすいのかというと、そういうわけではありません。
中にはしっかりとシロアリに強い材木を使って建てられているツーバイフォー住宅も存在します。
シロアリに強い材木として多く用いられているのは、米杉(レッドシダー)をはじめとするヒノキ科に属する樹木です。防虫性能に優れた成分であるテルペン類を多く含むことから、SPF材に比べ強い耐虫性を示すことで知られています。
とはいえ、シロアリに強い木材を使っていれば被害に遭わないのかというと、残念ながらそうとは言い切れません。
これまで点検した物件の中でも、シロアリに強いと言われている材木を使っていても被害に遭っているケースがありました。ちなみにこれはシロアリ対策をしっかりとしている「加圧注入材」を構造体に使っている住宅でも見られる傾向です。
根本的なシロアリ対策をする方法
元々の材木の強さ弱さだけに注目し、「この木材だからシロアリは大丈夫!」という考え方でいると後でひどい目に遭います。
材木自体が持つ防虫性能に完璧なものはなく、最もシロアリに強いと言われているヒバ材ですら、何も対策を取っていなければシロアリの被害を受けることがあります。元々が強い家でも何もせず放置すればシロアリに食べられるリスクは年数を経るごとにどんどん大きくなっていき、いつかは食べられてしまいます。
大切なのはシロアリ対策です。床下への定期的かつ適切な薬剤散布をすれば、シロアリは建物の中に入って来れなくなります。
また、たとえ元々がシロアリに食べられやすい材木を使って建てた家だったとしても、適切に施工を行えば食べられてしまうことはありません。
まとめ
今回はシロアリ被害のリスクとツーバイフォー住宅との関係についてご紹介してきました。(シロアリについてのより専門的な知識はこちらの記事でご紹介しています)
シロアリ被害の遭いやすさは使用する材木により差異があります。しかしいずれの材木も何もメンテナンスをしないままでいると遅かれ早かれシロアリの標的にされてしまいます。
シロアリの予防は床下への薬剤散布やベイト工法などの対策を行った時、始めて確実なものとなります。
全員がしろあり防除施工士
社員の顔が見える安心力
強引な販売営業ナシ
全ての業務を自社社員で運営
「クリーンなイメージとしてのシロアリ防除業界のパイオニアであり続ける」。私たちシロアリ1番!は、安心で確実なシロアリ駆除・予防をご提供するため、お客様のことを第一に考えたサービス作りをします。点検・工事・お見積りのことなど、シロアリ対策でお困りの点がありましたらお気軽にご相談ください。
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