シロアリ駆除に保証期間は存在する?保証の内容は?|シロアリ1番!
COLUMN
シロアリコラム
投稿日 2020.04.17 / 更新日 2023.06.28
シロアリ駆除
シロアリ駆除に保証期間は存在する?保証の内容は?
WRITER
大学では昆虫類の研究に携わる。2007年テオリアハウスクリニックに新卒入社。これまで3000件を超える家屋の床下を調査。皇居内の施設や帝釈天といった重要文化財の蟻害調査も実施。大学の海外調査にも協力。しろあり防除施工士。白蟻専科研究室長。
YouTube:シロアリ駆除Channel
「シロアリ駆除って保証期間はありますか?」
「もし何かあった時にはちゃんと対応してくれるのでしょうか?」
シロアリ駆除には一定の保証期間を設けるシロアリ駆除会社が大半です。この記事では、一般的なシロアリ駆除の保証期間と内容、シロアリ駆除の保証がつきにくいケース、保証が期間中に失効してしまう事例などについて解説します。
目次
シロアリ駆除の保証期間:5年間
シロアリ駆除の保証期間は一般的に5年間です。これはシロアリ駆除に使われる薬剤は効果の持続期間が5年程度になるように作られているからです。
事実として、シロアリ防除薬剤を認定している公的機関「公益社団法人日本しろあり対策協会」では、薬剤の有効期間を5年と定めています。
協会では5年を超えて長期間有効な薬剤は環境によくないと考えています。そのため認定する薬剤の有効期間は5年になっています。
引用:公益社団法人日本しろあり対策協会
工法によって保証期間が違う場合も
施工方法によっては5年保証とならない場合もあります。具体的にはベイト工法で施工した場合です。
バリア工法 | ベイト工法 | |
---|---|---|
保証期間 | 5年間 | 契約期間中 |
シロアリ駆除は床下に入って施工するバリア工法が一般的で、その保証期間は5年間です。しかし、建物の外周に施工するベイト工法の場合、設置期間(契約期間)が保証期間となります。
これは、契約期間が終了したら設置していたベイト剤を回収するためで、その瞬間に予防効果がなくなるからです。ベイト工法の契約期間は1年ごと、2年ごと、5年ごとが一般的です。
保証内容は2種類
シロアリ駆除・予防処理をしたときに付く保証は、大きく分けると2種類あります。ひとつは再施工保証、もう一つが損害賠償保証です。
再施工保証 | ・再処理が無料、または割引 |
---|---|
損害賠償保証 | ・修復費用を一定額負担 |
これらの保証は、再施工保証だけ付く場合、両方付く場合、保証がつかない場合があり、業者によってその適用範囲は異なります。保証によっては対応していない業者もありますので、見積もりのときにしっかり確認しておきましょう。
再施工保証の内容
工事完了後にシロアリが再発生した場合、保証期間内であれば再施工(駆除処理)に対応してもらえる保証です。駆除処理にかかる費用が無料となります。(業者によっては通常料金の割引になる場合もあります)
再施工保証はシロアリ駆除のスタンダードな保証で、ほとんどの業者が対応しています。
損害賠償保証の内容
シロアリ被害が発生した際、駆除処理が無料となり、被害にあってしまった部位の修理費用を負担してもらえる保証です。保証金額の上限は100万〜1000万円ほどが一般的で、業者によって保証金額は異なります。
損害賠償保証は再施工保証に比べ、非対応の業者の割合が多くなっています。
シロアリ駆除で保証が付かないケース
シロアリ駆除・予防を行っても、状況により保証が出ないことがあります。具体的には、シロアリ駆除を行っても再発生してしまうリスクが高い場合です。
具体的なケースは以下のとおりです。
部分的な駆除しか行わない | 保証発行には建物全体の処理をする必要があります |
---|---|
見えない場所に被害がある | 全容を把握できないため保証が出ない場合があります |
被害が広範囲に及んでいる | 駆除の効果が限定的な場合保証が出ない場合があります |
特に、部分的な駆除しか行わない場合、未処理箇所からの再発生のリスクが非常に高いため保証が出ないことは理解しておきましょう。
保証が出るか出ないかは、事前調査の際に調査担当者から話があります。見積書にも保証の内容が明記されていますので、忘れずに確認しておきましょう。
保証期間中に保証が適用されないケースに注意
シロアリの保証の利用には条件があり、場合によっては保証が非適用、または失効してしまう場合があります。具体的な例は以下のとおりです。
- 住宅の増改築を行う
- 自分で駆除を行う
- 雨漏りや漏水の放置
- 浸水被害の発生
- 乾材シロアリによる被害
- 外部からの侵入
住宅の増改築・自分で駆除をする
増築や改築を行うと、元々薬剤を散布していない場所に床下空間ができます。そこからシロアリの被害が発生する可能性が高くなります。事実として、私の体感ではありますが増改築部のシロアリ被害は非常に多い印象です。
増改築した場合は必ず該当部のシロアリ予防処理を保証元の業者に依頼しましょう。
また、駆除後に自分で再処理をする場合も保証が失効します。増改築と同じく、保証は施工した状態が維持されたときに適用されます。再処理を自分や他業者が行ってしまうと元の状態から変わってしまうため、自分では手を加えずに施工した業者に依頼するようにしましょう。
雨漏り・漏水の放置、浸水被害
雨漏りや漏水で薬剤処理部が濡れてしまうと、薬剤の分解が促進されてしまい効果がなくなる可能性があります。シロアリ被害は水分の多い場所に発生しやすいため、雨漏りや漏水を放置してしまうと再発の危険性が高くなります。
保証を失効させないためには、雨漏りや漏水を確認した時点で修理し、水に濡れた箇所の再処理を保証元の業者にお願いしましょう。
また、床上浸水や床下浸水に被災された場合は、処理した薬剤が流失することになるため保証が失効します。多くの業者は、浸水被害による保証を無効としているため、その場合は全面に再度防蟻処理を行う必要があります。
乾材シロアリによる被害
シロアリ駆除・予防の保証には適用されるシロアリの種類が決められています。全国のシロアリ被害の9割以上を占めるヤマトシロアリとイエシロアリの2種類です。そのため、この2種類以外のシロアリの被害は保証の対象外となってしまいます。
適用されるシロアリ | ・ヤマトシロアリ ・イエシロアリ |
---|---|
対象外のシロアリ | ・乾材シロアリ (アメリカカンザイシロアリなど) |
具体的には、家具や木材の中に直接侵入する乾材シロアリの仲間による被害は保証の対象外となります。特にアメリカカンザイシロアリと呼ばれる北米原産の外来種は、全国の都市部を中心に生息域を広げているため注意が必要です。
建物外部からの侵入
シロアリは光や空気の流れを嫌う生き物のため、住宅へ侵入するルートは土を経由して床下からとなります。駆除処理も基本的には床下への薬剤処理が中心ですので、建物外部からの侵入は保証対象外となるのです。
外部をきれいに手入れしていれば侵入はほとんどありませんが、例えば基礎に密接して物置を置いているとシロアリが好む環境となるため建物の外から侵入される可能性があります。
「保証が適用できなかった」とならないためにも、外回りの手入れは欠かさず実施すると安心です。
保証期間内の過剰サービスには注意
シロアリ駆除後の保証内容には、定期的な点検が組み込まれている場合があります。定期点検のパターンは以下のとおりです。
5回の点検 | 毎年必ず点検を実施。 |
---|---|
2回の点検 | 中間と保証満了前の2度実施。 |
1回の点検 | 保証満了前に点検を実施。 |
この中で問題となるのは保証期間中5回(1年毎に)点検をおこなう保証です。
「保証期間中は毎年1回床下の点検を行いますよ」と言われると親切なサービスに見えますが、薬剤の効力が弱まる原因になるため推奨されません。
一般的なシロアリ駆除はバリア工法と呼ばれ、床下の表面に見えない薬剤のバリアを張ってシロアリの進入を防いでいます。無暗に床下に入ると薬剤のバリアを壊しシロアリに対する効果を薄めてしまうのです。
ベイト工法はベイト剤の確認や取替えが必要ですので、1年ごとに点検を行い管理するのが一般的です。一般的なバリア工法とベイト工法では点検頻度が異なることを理解しておきましょう。
また、業者によっては定期点検という名前を使って、床下調湿剤、床下換気扇、その他シロアリ防除と関係ないリフォーム商品を提案するための営業機会と位置づけているところもあります。
基本的にはシロアリ防除薬剤は5年間の薬剤効力がありますので、毎年点検という言葉には騙されず保証満了前にしっかり最終点検をしてくれる業者に依頼することが大切です。
シロアリ1番!の保証内容とは
シロアリ1番!の保証は、5年間のシロアリ再施工保証や損害賠償保証に加え、お客様に寄り添った内容を心がけています。たとえば、通常は失効となってしまう水害や漏水による薬剤の流失にも無償で再処理をおこなうなど、保証期間中は独自のアフターサービスを多数ご用意しております。
- 5年間のシロアリ再処理保証と修復保証
- シロアリ1番!のシロアリ駆除・予防工事には、公益社団法人日本しろあり対策協会の防除施工標準仕様書に基づいた施工を実施し、5年間保証をお付けしております。万一、保証中の住宅にシロアリが発生した場合は発生箇所を無料で再処理し、施工後の新たな被害には損害賠償保証(最大300万円)にて修復いたします。(※1)
- 床下浸水後のシロアリ防除再処理を無償対応
- シロアリ保証中の建物が水害による床下浸水被害を受けた場合、通常は保証が失効します。
シロアリ1番!では復旧後の薬剤流失箇所の再処理を一定期間無償対応とすることで、失効させることなく保証の継続を可能にしております。 - 床下漏水後のシロアリ防除再処理を無償対応
- 防蟻処理をした箇所が水漏事故を受けた場合、通常は保証が失効します。
シロアリ1番!では漏水修繕後の薬剤流失箇所の再処理を一定期間無償対応とすることで、失効させることなく保証の継続を可能にしております。 - 浴室リフォーム時の防腐防蟻処理を無償対応
- 在来型浴室(タイル張りの浴室)から、ユニット型浴室(ユニットバス)にリフォームを実施する場合も、通常のシロアリ保証は失効となりますが、シロアリ1番!では保証期間中に限り、解体後組立前の段階で壁や土壌面の防腐防蟻処理を無償で対応いたします。
これにより保証の継続を可能としております。 - 名義変更などの保証書再発行サービス
- 建物の譲渡や売買により所有者が変更された場合、保証書の再発行や各種アフターサービスの引き継ぎ手続きを無料にて実施します。
- 保証満了前 最終点検のお知らせと実施
- 5年保証が満了する前に、弊社よりダイレクトメールをお送りいたします。返信ハガキやお電話、ホームページのメールフォームから最終点検をお申込みいただけます。無料点検はシロアリ被害やその他異常の有無を確認するために大切な調査です。
※1 保証内容や保証の有無については施工プランや条件により異なりますので、お見積りの際にご確認ください。
シロアリ1番!ではシロアリ駆除・予防工事のための床下の無料調査を実施しています。もし「一度床下を見てほしい」という方は、下記のお問合せフォームよりご連絡ください。その他にも「分からない事があるので教えてほしい」という質問も受け付けていますのでお気軽にご相談ください。皆様のご連絡、心よりお待ちしています!
全員がしろあり防除施工士
社員の顔が見える安心力
強引な販売営業ナシ
全ての業務を自社社員で運営
「クリーンなイメージとしてのシロアリ防除業界のパイオニアであり続ける」。私たちシロアリ1番!は、安心で確実なシロアリ駆除・予防をご提供するため、お客様のことを第一に考えたサービス作りをします。点検・工事・お見積りのことなど、シロアリ対策でお困りの点がありましたらお気軽にご相談ください。
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