シロアリ駆除に時期を考える必要はない!?ベストタイミングをご紹介|シロアリ1番!
COLUMN
シロアリコラム
投稿日 2018.08.28 / 更新日 2023.05.23
シロアリ駆除
シロアリ駆除に時期を考える必要はない!?ベストタイミングをご紹介
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WRITER
木村 健人
しろあり防除施工士
シロアリ・木材腐朽菌に対する木材保存・薬剤性能評価について在学中に研究。2009年新卒でテオリアハウスクリニックに入社。数千件のシロアリ調査・駆除に従事。現在はWEBマーケティングを担当。
シロアリ1番!にお客様から定期的にいただくお問い合わせの1つが「シロアリ駆除の時期」についてです。
「シロアリ駆除やシロアリ予防はどれくらいの時期に行えばいいの?やっぱり虫が出始める春先とか?」
といった内容です。
結論から言うと、シロアリの駆除に時期は存在しません。
このページでは
- シロアリの駆除に「時期」がない理由
- シロアリの駆除や予防はいつ行うべきか
についてご紹介していきます。
目次
シロアリの駆除に「時期」はない
一般の方がシロアリを目にする機会はそう多くはないはずです。なぜなら、シロアリと私たちとでは生活の場が完全に異なるからです。
シロアリは地面の下でひっそりと暮らす生き物です。クロアリと違って光にとても弱いので地上に出てくることもありません。
そんなシロアリの存在を人間が認識できる唯一の接点は5月頃の羽アリシーズンです。ですので毎年5月〜6月になると「シロアリ駆除の時期」みたいな宣伝を見かけるようになります。
しかし、私たちが見えないからといってシロアリが活動していないわけではありません。むしろシロアリは昆虫では珍しく冬の間も小規模ながらも活動をします。
これは1年中いつでも建物に被害を及ぼす可能性がある事を意味します。
世間の「羽アリシーズンはご注意ください」みたいな注意喚起に惑わされず、定期的な調査および防蟻対策を施していく必要があるのです。
シロアリは1年を通して活動している
まず、1年ベースで考えた時は先ほどご紹介したようにシロアリ駆除に時期は存在しません。シロアリは北海道のごく1部のとても寒いエリア以外は1年中活動しています。これは言い換えれば「1年中建物はシロアリの被害に遭う可能性がある」ということです。
では、なぜシロアリに時期があるような考え方があるのかというと、シロアリ業界には「シロアリ駆除の依頼が来るシーズン」があるからです。5月頃の羽アリシーズンに合わせてシロアリ業者のもとには大量の依頼がよせられます。
とは言えこれはあくまでも、普段人目に付かないところで活動しているシロアリが羽アリとして人間の前に姿を表すのがたまたま4月~7月の時期となっているからであり、それ以外の時期でもシロアリの対策は積極的に行うべきです。
シロアリの対策を行うべきかどうかの判断の基準は、床下に薬剤の効力が残っているのかどうかがとても大事だということを覚えておきましょう。
「新築から満5年頃」が薬剤の再施工には最適
とはいえ、長い年月で自分の家を見たとき、定期的なシロアリ駆除は行うべきです。シロアリ駆除・予防は「1回やってそれでおしまい!」というものではありません。
シロアリの薬剤の効果はいつかなくなってしまうので繰り返し行うものだ、と覚えておいていただければと思います。さて、シロアリ駆除を行う時期についてですが、初めてのシロアリ駆除・予防は「新築から5年が経った」時期に行うべきです。これは、新築した時に行ったシロアリ対策の効果は5年でなくなってしまうからです。
もし、築年数が5年以上経っていて1回もシロアリ駆除・予防を行っていないのであれば、まさにこのページを読まれている今がシロアリ駆除の時期であるといえるでしょう。
シロアリ予防をやらないでいて、いつの間にかシロアリの被害を受けてしまった…。というパターンにならないように大切なお家を守っていきましょう!
羽アリが発生したら時期を選ばずシロアリ駆除を行うべき
もし「家の中で羽アリが出てきた!」という場合は、時期を選ばずにそのタイミングでシロアリ駆除を行うようにしましょう
シロアリの羽アリが発生する季節についてまとめた表です。
4~5月はヤマトシロアリ、6~7月はイエシロアリが羽アリを飛ばします(アメリカカンザイシロアリも5月ごろから9月ごろまで羽アリを発生させますが、住んでいる場所は日本のごく限られた地域だけです)
羽アリが出るということは、床下の見えない場所でシロアリ被害が進行中であるという裏付けです。早いうちに専門のシロアリ駆除業者に対策を依頼しましょう。
補足として、先ほどもご紹介したように羽アリの発生はあちこちで一斉におき、シロアリ駆除業者にも問い合わせが殺到する時期です。もしかすると業者が訪問できる日程も少し後ろ倒しになってしまうこともあります。しかしここで
「すぐに来て欲しいのに!」と焦る必要はありません。シロアリは小さい生き物なので急速に被害が広がることはないからです。落ち着いて日程の調整をしましょう。
もし羽アリが出てきた時はすぐに対策しよう
羽アリ自体は、飛び始めてから数時間後には発生が落ち着きます。
その後、数日に分けて発生することがありますが、せいぜい1週間もすれば羽アリは出てこなくなるでしょう。ここで注意するべきなのは「羽アリが出終わる=シロアリもいなくなる」が間違いであるということです。下の円グラフを見てください。
ヤマトシロアリの1つの巣には1万から数万匹のシロアリがいるといわれています。
その9割以上を占めるのがエサを運んだり、巣を作ったりする職蟻(しょくぎ)という階級です。言い換えると、羽アリが出切ったとしても自分の家の床下や壁の中では残りの9割のシロアリが家を食べ続けていることになります。
羽アリそのものを駆除するのは難しいですし、その必要もありません。しかしそれは「シロアリ駆除をしなくていい」ということにはなりませんので、羽アリが出終わった後はしっかり大元のシロアリ駆除を行うことがとても重要です。
まとめ
今回は「シロアリ駆除の時期」というテーマでお話ししてきました。
シロアリは一年中、土の下でずっと活動しています。シロアリが建物の中に侵入しないようにするのが大切です。
そういえばシロアリ被害の調査では
「くる時はくれぐれもシロアリ業者とバレないように」
という相談をされることがよくあります。
また実際に、シロアリ被害にあったことを知った直後からお隣さんが無愛想になってしまった、という話を聞いたこともあります。
シロアリは建物だけでなく人間関係をギクシャクさせてしまうこともあるようです。(本当は近隣に被害が及ぶことなんてないのですが・・・)
ちなみにこの誤解もシロアリ業者にとっては都合がいいもので、よくセールスに使われます。
無論私たちは間違った考えを放置するつもりはなく、今後も正しい知識の発信を続けていきます。
とはいえ、やはり「リスク」を小さくするのが最も確実です。
シロアリ1番は、そういった悲しい思いをする人が1人でも少なくなって欲しいとの思いで無料調査やシロアリ対策を行っています。
シロアリ1番!で行っているシロアリ駆除についてはこちらのページでも詳しく紹介しています。
もし、「シロアリ駆除についてもっと詳しく知りたい!」と思っていただけたようでしたら、ぜひご覧ください!
www.shiroari-ichiban.com/contents/column/shiroari-kujo/
また「一度床下の状態を確認しておきたい」「羽アリが出たので専門家に見て欲しい」という場合や、「シロアリのココが気になる・・・」という時は何でもお答えしますのでメール、またはLINEからどうぞお気軽にご相談ください!