シロアリを見つけたらどうするか?|シロアリ1番!
COLUMN
シロアリコラム
投稿日 2017.08.30 / 更新日 2023.08.31
シロアリ駆除
シロアリを見つけたらどうするか?
WRITER
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木村 健人
しろあり防除施工士
シロアリ・木材腐朽菌に対する木材保存・薬剤性能評価について在学中に研究。2009年新卒でテオリアハウスクリニックに入社。数千件のシロアリ調査・駆除に従事。現在はWEBマーケティングを担当。
白いアリや羽アリを室内で見つけたら、「シロアリだ!」と思って大変驚かれるかと思います。すぐに市販の殺虫剤を散布してしまうかもしれませんが、落ち着いて行動することが第一です。この記事では、シロアリを見つけた時に確認するポイントなどをご紹介します。
羽アリを見つけたら取るべき行動まとめ
目次
室内でシロアリを見つけたら
シロアリは暗くて湿った環境を好む害虫で、通常は床下から被害がはじまり壁の中や水周り・玄関等へ被害を拡大させます。そのため、室内でシロアリが出てきた場合、床下の建築部材を大方食べ尽くしている恐れがあります。さらに被害を大きくしないためにも迅速な対応が必要です。
まずは落ち着きましょう
迅速な対応が必要とはいえ、シロアリの被害の進行スピードは火災のように早いものではありません。たとえ床上までシロアリの被害が進行していても、そのあとすぐに家が傾くようなことは滅多にありません。まずは落ち着いて被害の状況を確認することが大切です。
あまり調べもせず目についた業者に依頼してしまうと、その業者の思う壺です。悪質業者に騙されないためにも、一度冷静になり、被害の状況を確認してから業者を手配するようにしましょう。
1.殺虫剤はなるべく使わない
家の中でシロアリを見つけたら、思わず殺虫剤をかけてしまいたくなるかもしれません。しかし、市販の殺虫剤には忌避性(虫が避けて嫌がる成分)が入っているものが多く、殺虫剤をかけると生き残ったシロアリが住まいの別の場所に分散してしまいます。その後の完全な駆除が難しくなってしまいますし、被害を拡大させる要因にもなりますので、市販の殺虫スプレーは使用しないことが大切です。
気持ちの悪いシロアリの大群がお部屋にいることを考えると、すぐにでも殺虫剤を使いたくなってしまうかもしれませんが、専門業者としては殺虫剤を使用しないほうがその後のために良いとお伝えしています。
掃除機でシロアリを吸い込むことにより、巣を刺激することなくシロアリを除去できます。掃除機内のシロアリが気になる場合は、吸いこんだシロアリをゴミ袋に出してからごみ袋内に殺虫スプレーを噴霧しましょう。
2.シロアリの死骸を取っておく
業者が点検にきたときにはシロアリが中に入り込んで見えないことがあります。そういったときのために、シロアリを何匹か保管しておきましょう。
シロアリを見ることで、シロアリか別の虫かの判断ができますし、シロアリの種類を判別することもできます。業者に連絡をするときにはシロアリの死骸はゴミ箱の中・・というお客様が非常に多いですので、調査の精度を上げるためにもシロアリは取っておくようにしましょう。
- 掃除機で吸い取り、ポリ袋に入れておく
- セロハンテープでシロアリをくっつける(潰さないように気をつける)
- ほうきなどで回収し、容器に入れておく
3.保証の有無を確認
新築時にシロアリの予防工事を実施している住まいであれば、通常は5年間の保証が発行されています。また、定期的にシロアリの予防工事をしている家も保証が発行されています。もし保証期間中にシロアリを室内で見た場合は、保証元の業者か建てた工務店・住宅メーカーに一度ご相談ください。保証が適用され、駆除費用などの負担が軽減されます。
※保証の対象範囲につきましては、保証書に記載の項目をよくご確認下さい。
新築時から保証が継続されている場合
新築から保証が続いている場合の保証は、損害賠償保証の場合がほとんどです。最大100万円〜1000万円の範囲での保証が多く、被害箇所の駆除処理や被害を受けた構造部分の修繕費が保証されます。
駆除をして保証を付けた場合
過去にシロアリ駆除をしたことで保証が付いている場合は、施工保証となることが多いです。施工保証は、被害箇所の駆除処理を無償で行うものとなります。そのため、被害部の修繕費は自己負担となる場合がほとんどです。
4.工務店や業者に連絡
保証が残っていることが分かった場合は、保証書に記載のハウスメーカーやシロアリ防除業者に連絡しましょう。保証が無い場合は、シロアリの専門業者に一度ご相談ください。連絡後の流れは以下の通りです。
1.点検日の調整 | 現地調査を実施する日程を決めます |
---|---|
2.点検の実施 | 調査員が現地調査を行います |
3.結果報告・見積提出 | 駆除の見積もりを提出します |
4月から5月の羽アリシーズン中、人気のシロアリ業者に依頼すると予約が埋まっていてすぐの対応が難しいことがあります。しかし、シロアリ被害は数日で大きく進行することはありませんので、直ぐに来てくれる業者を慌てて探すのではなく丁寧に対応してくれそうな業者に依頼するようにしましょう。
どの業者に依頼すべきか分からない場合、公益社団法人日本しろあり対策協会のHPに全国の加盟業者が掲載されていますので、最寄りの業者に依頼してみてください。東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城(南部)は弊社でも対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
5.調査の準備
業者が手配できたら、あとは点検の結果を待つのみです。ただし、シロアリ調査を受ける際にはお家の中を隅々まで診てもらうことになります。専門業者にしっかり点検してもらうためにも、事前に準備をしておきましょう。
床下点検口付近の片付け
シロアリの調査に欠かせないものは床下の調査です。「シロアリを見つけた場所だけ見るのではないの?」と思われるかもしれませんが、それだけではシロアリがどこから入ってきたのか分かりませんし、他の被害を見つけることもできません。シロアリは土の中から床下を経由してお部屋に侵入する習性があります。床下に入って状況を確認することが問題解決の近道となるのです。
床下の入口は、下記の4パターンがあります。
床下点検口 | ・点検口を開けられるようにしておく ・床下の荷物を出しておく |
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床下収納庫 | ・蓋を開けられるようにしておく ・収納庫の荷物を出しておく |
和室の畳下 | ・畳を上げられるようにしておく |
基礎点検口 | ・点検口付近の荷物をどかしておく |
各部屋の片付け
床下以外に診る場所は、被害のある部屋、玄関、浴室などの水回りです。他にも建物の外周も確認しますので、触ってほしくないものや見られたくない物などがあれば事前に片付けておきましょう。
ただし、基本的には点検当日の事前説明で調査する場所を説明してくれますので、勝手に部屋の中に入られる訳ではありませんのでご安心ください。
図面の準備
図面は無くても調査することができますが、あったほうが調査の精度があがりますし、調査時間の短縮に繋がります。あるといい図面は、1階の平面図、基礎伏図の2つですが、1階の平面図だけでも十分です。
建物の外でシロアリを見つけたら
シロアリは土の中ならどこにでもいる昆虫です。お庭や防蟻処理をしていないウッドデッキにシロアリが見られるのはごく自然なことです。大切なことは建物にシロアリ対策がなされているかどうかです。シロアリ対策がなされているなら、建物はシロアリから守られているため安心できます。
しかし、建物にシロアリ対策が施されておらず保証が無い場合は、建物外のシロアリが住宅に侵入している可能性も否定できません。もしも保証が無いのでしたら、シロアリの専門業者に住宅のシロアリ調査を依頼してみることをおすすめします。
シロアリを見つけたら業者に任せた方が安心
シロアリが部屋の中から出てきたら、気が動転して殺虫剤を掛けてしまったり、あまり調べもせず業者に連絡を取ってしまいがちです。しかし、冒頭で説明したとおりシロアリの被害は数日で被害が大きく進行するものではありません。まずは冷静になってから、被害の状況を把握し、保証の有無や業者について調べてみてください。
また、市販の薬剤を使ってご自身でシロアリを駆除することもできますが、完璧に退治するのは困難です。普段入ることのない床下は身動きがとりにくいですし薬剤を隅々まで散布するのには知識や技術が必要です。「駆除業者に頼むより自分でやった方が早いかな」と思って自分で対処してしまうと、後々被害が再発することが考えられます。
調査から見積作成までは無料で実施してくれる業者がほとんどですので、ご自身が「このシロアリ業者が良いかな」と思えた業者さんにまずは相談してみてください。
全員がしろあり防除施工士
社員の顔が見える安心力
強引な販売営業ナシ
全ての業務を自社社員で運営
「クリーンなイメージとしてのシロアリ防除業界のパイオニアであり続ける」。私たちシロアリ1番!は、安心で確実なシロアリ駆除・予防をご提供するため、お客様のことを第一に考えたサービス作りをします。点検・工事・お見積りのことなど、シロアリ対策でお困りの点がありましたらお気軽にご相談ください。
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