こんな家が好まれる!白蟻に好かれる家の7つの特徴|シロアリ1番!
COLUMN
シロアリコラム
投稿日 2017.01.10 / 更新日 2023.12.07
シロアリ駆除
こんな家が好まれる!白蟻に好かれる家の7つの特徴
WRITER
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木村 健人
しろあり防除施工士
シロアリ・木材腐朽菌に対する木材保存・薬剤性能評価について在学中に研究。2009年新卒でテオリアハウスクリニックに入社。数千件のシロアリ調査・駆除に従事。現在はWEBマーケティングを担当。
長年シロアリの被害を受けた建物の調査をしていると、「シロアリは本当にどんな住宅にでも発生するのだ」と驚かされます。それでも被害を受けた複数のお住まいで見られた共通点というものは存在します。以下にシロアリに狙われやすい家のポイントを紹介していきます。
目次
シロアリがいる家の特徴
まずは建物そのものが原因となる例から見ていきましょう。
1.家全般のメンテナンスを放置している住宅
建物を建てたら一生メンテナンスを行わなくても快適に生活できるわけではありません。例えば台風で屋根が壊れた場合、直さなければ水が入ってしまいますし、外壁も定期的な塗装・メンテナンスを行わないと良好な状態を維持することができません。
これらを放置したままにすると、雨水が建物に入ってしまい木材が腐る原因となってしまいます。また、湿度と腐った木材を求めるシロアリが侵入してくるといった負の連鎖が起こることになります。
新築時のシロアリ予防効果が切れていると
外壁や屋根以外にも、床下のメンテナンスはとても重要な要素です。一般的に、シロアリ対策は新築時に施されるわけですが、処理された薬剤は通常5年で効力が切れ、その後、何も対策をしなければ無防備な状態となります。
シロアリ対策は建物外にいるシロアリを中に入れさせないようにするためのものなので、効果が切れるタイミングで再度処置を行う必要があります。これらを面倒くさいといった理由から放置してしまうと、知らないうちにシロアリ被害を受けやすい家へと変わってしまうのです。
中古の戸建物件を探している方は、過去の履歴を見るなど、定期的なメンテナンスが行われていたかを見ておくと安心です。
2.新築時に土壌に対して予防対策をしていない住宅
一般的な木造住宅では、新築時に土壌へシロアリ予防対策が行われます。しかし、一部のベタ基礎造や一部の鉄骨造では新築時の薬剤によるシロアリ予防対策が省かれている場合があります。
ベタ基礎では、基礎を一体打ちすることで処理が省かれることがありますが、配管の配置や玄関構造、基礎化粧材などからシロアリに狙われる場合が出てきます。シロアリは探知能力に優れた昆虫で、ほんの僅かな隙間であっても住宅内に侵入することがあるのです。
また、鉄骨の住宅であっても、内装材にはふんだんに木材が使用されていますので、シロアリ被害の確率が低くなるわけではありません。鉄骨やRCだからといって、予防対策がされていない場合はやはりシロアリのリスクは高くなります。
3.床下をくまなく点検することができない住宅
床下空間が狭いと風通しが悪くなり、空気の動きを嫌うシロアリにとって住みやすい環境となってしまいます。現在の建築基準法では、地面から床までの高さを45cm以上にすることが義務付けられています。
建築基準法施行令第二十二条(居室の床の高さ及び防湿方法)
最下階の居室の床が木造である場合における床の高さ及び防湿方法は、次の各号に定めるところによらなければならない。ただし、床下をコンクリート、たたきその他これらに類する材料で覆う場合及び当該最下階の居室の床の構造が、地面から発生する水蒸気によつて腐食しないものとして、国土交通大臣の認定を受けたものである場合においては、この限りでない。
一 床の高さは、直下の地面からその床の上面まで四十五センチメートル以上とすること。
引用:建築基準法施行令
しかし、地面をコンクリートにして防湿対策した場合はこの限りではなく、狭小地の3階建ての物件などでは床下が低くて人が入れないことがよくあります。かろうじて人が床下に入れても、基礎の一部が塞がれていたり、配管が床下に張り巡らされていて人が通れない住宅も珍しくありません。
建物にシロアリが侵入する確率が最も高いのは床下です。その床下を確認できないというのは、メンテナンスを行うことができず対策が放置されることになります。一部だけが通れなくなっている場合や、一部屋だけ基礎で塞がれているといった場合なら新たに点検口を作成して対応できますが、床下に全く入れない場合は非常に厄介です。
4.床下が土壌で湿っている住宅
最近ではベタ基礎の普及により床下が土壌の物件は無くなりつつあります。しかし、中古物件の中には床下が土壌の住宅もまだ多くあります。私が床下調査をして被害が多いな、と感じるのは以下のポイントです。
- 土壌が露出している
- 土壌が乾燥していない(湿っている)
- 土臭い・カビ臭さを感じる
- 床下の空気がよどんでいる
床下が土壌の物件で真っ先に見るポイントは土が乾燥しているかどうかです。
シロアリは湿った環境を好みますので、乾燥より湿潤した物件での被害事例が多くなります。 他にも、カビの臭いを感じる場合も湿気が多い証拠ですので、カビ臭を感じる家はシロアリや腐朽の被害に遭うリスクが高いと言えます。
シロアリがいる土地・敷地の特徴
ここまで、シロアリに食べられやすい建物の特徴を紹介してきましたが、建物だけではなく家の周りの環境が大きく影響している場合もあります。
1.山林を造成した土地
自然の中のシロアリは、分解者として倒木などの樹木を土にかえす役割を果たしてきました。森や山林はシロアリが本来棲んでいた場所です。そこを人間が切り崩して、エサとなる住宅をかまえたならば、先住民であるシロアリからの被害を受けるリスクはより高くなります。
山を造成したニュータウンがその代表ですが、平地でも雑木林を造成した分譲地は非常に多いです。現在では、GoogleマップやGoogleストリートビューで過去の状況を確認することができますので、大規模な分譲地などを検討されている場合は確認しておきましょう。
ただし、山林に建てた建物が全てやられてしまうのかと言えばそうではありません。そういった環境に建てられた建物だからこそ、しっかりとしたシロアリ予防対策を含めたメンテナンスを怠らないことがとても大切になってくるわけです。
2.川や谷など水に関連した地名の土地
日本には多くの河川が流れ、数多くの山があります。山があれば自然と谷が形成されることになって、水もその谷間に沿って流れることになります。地形変化や水がある場所には、昔からそれに関連した地名が付けられてきました。
こういった地名の場所は、今は水が流れていなくても雨などが降ると地形的に水が溜まりやすい場所になっている可能性が高いです。谷の両サイドは湿度を保ちやすく、そこへ家が建っていれば当然のこと建物へ水分の供給が続くので、その家はシロアリのリスクは他の土地よりも高くなります。
3.樹木や木材などが豊富にある敷地
エントランスに木製の柵を立てたり、玄関へ続くアプローチに敷石のような感覚で枕木を敷くなど、庭やエントランスのデザインとして木材を使っている家があります。地面と木材が接していると、地中に住むシロアリの餌となるためシロアリが寄ってきやすくなります。
また、樹木などで鬱蒼としている庭は、日陰を生み風通しを悪くするためシロアリなど日陰や湿度を好む虫たちにとって活動しやすい環境となります。
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まとめ
この記事ではシロアリに食べられやすい家の特徴ついて解説してきました。シロアリに狙われやすい特徴には大きく分けて2つのポイントがありました。1つは家そのものが原因となって狙われてしまうパターン、もう1つは建物の周りの環境がそうさせているパターンです。
家をこれから建てようと考えている方や購入しようと思っている方にとってシロアリの被害は想定していないでしょうし、できることなら狙われにくい建物であってほしいですよね。こういった特徴を知っているのと知らないのとでは、家を購入する視点も全然違ってきますので、今回の記事をぜひ参考にしていただければと思います。
全員がしろあり防除施工士
社員の顔が見える安心力
強引な販売営業ナシ
全ての業務を自社社員で運営
「クリーンなイメージとしてのシロアリ防除業界のパイオニアであり続ける」。私たちシロアリ1番!は、安心で確実なシロアリ駆除・予防をご提供するため、お客様のことを第一に考えたサービス作りをします。点検・工事・お見積りのことなど、シロアリ対策でお困りの点がありましたらお気軽にご相談ください。
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