羽アリの時期と時間帯は?種類別解説【シロアリ】|シロアリ1番!
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シロアリコラム
投稿日 2020.08.07 / 更新日 2023.12.15
シロアリ駆除羽アリ
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羽アリの時期と時間帯は?種類別解説【シロアリ】
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大学では昆虫類の研究に携わる。2007年テオリアハウスクリニックに新卒入社。これまで3000件を超える家屋の床下を調査。皇居内の施設や帝釈天といった重要文化財の蟻害調査も実施。大学の海外調査にも協力。しろあり防除施工士。白蟻専科研究室長。
YouTube:シロアリ駆除Channel
羽アリは時期や時間帯で発生する種類が違うことをご存知でしょうか。
羽アリが発生する季節や時間を知っておくことは、羽アリの種類を見分ける手がかりになります。この記事では、シロアリやアリなど種類ごとの発生時期や時間帯について解説します。
目次
羽アリが発生する時期・時間一覧
主に住宅内やその周辺で大発生する傾向のある主要な6種類を記載します。
ヤマトシロアリ | 4月〜5月 | 日中(10時〜正午ごろ) |
---|---|---|
イエシロアリ | 6月〜7月 | 日没後 |
アメリカカンザイシロアリ | 6月〜7月 | 日中 |
トビイロケアリ | 6月〜7月 | 日没後 |
キイロシリアゲアリ | 9月 | 日没後 |
サクラアリ | 10月〜11月 | 午前中 |
※関東地方の場合
ヤマトシロアリ、イエシロアリ、アメリカカンザイシロアリがシロアリの一種です。トビイロケアリ、キイロシリアゲアリ、サクラアリはアリの一種となります。
4月〜5月に発生する羽アリの発生時間
4〜5月に大量発生する羽アリの9割はヤマトシロアリというシロアリの羽アリです。シロアリの羽アリですので、家屋害虫に位置づけられ、日本で最も住宅被害の多いシロアリと言われています。
ヤマトシロアリの羽アリが発生するのは午前10時ごろから正午にかけてです。昼間でも気候によっては全く発生しないわけではありませんが、これまでご依頼をいただいてきた中では、午前中に発生するケースが大半です。逆に夕方から夜にかけてはヤマトシロアリの羽アリは基本的には発生しません。また補足として、雨が降った次の晴れた日に発生しやすい傾向があります。
以下に4月から5月に発生する主要な羽アリをまとめます。
ヤマトシロアリ (住宅内で発生する可能性あり) |
日中(10時〜正午ごろ) | |
---|---|---|
アメイロアリ (住宅内で発生するほとんどなし) |
午前中 | |
クロオオアリ (住宅内で発生する可能性なし) |
日中(夕方にかけて) |
6月〜7月に発生する羽アリの発生時間
この時期に羽アリを発生させるシロアリは、イエシロアリとアメリカカンザイシロアリの2種類です。イエシロアリは日没後の暗い時間帯、アメリカカンザイシロアリは日差しのある日中に群飛します。
シロアリ以外では、ケアリの仲間(主にトビイロケアリ)が夜間に発生します。
イエシロアリ (住宅内で発生する可能性あり) |
日没後(夕方〜夜) | |
---|---|---|
アメリカカンザイシロアリ (住宅内で発生する可能性あり) |
日中 | |
ケアリの仲間 (住宅内で発生する可能性あり) |
夜間 |
イエシロアリの羽アリには走光性という光に集まる習性をもっており、日没後の夜間に群飛を行うシロアリです。外灯や室内灯に集まるため、不快害虫としての側面も持ちます。また、イエシロアリは晴れた日に発生するヤマトシロアリと対照的に、少し雨っぽい天気であっても羽アリが発生するといわれています。
6月〜7月の日中に発生する羽アリは、アメリカカンザイシロアリの可能性があります。アメリカカンザイシロアリは北米原産のシロアリで日本では局所的に定着しています。見かける機会は非常に少ないですが、この時期の日中に発生する羽アリには注意しましょう。
8月〜9月に発生する羽アリの発生時間
この季節は主に8月下旬から9月にかけて羽アリを飛ばすキイロシリアゲアリが代表的な羽アリです。
キイロシリアゲアリ (住宅内に侵入する可能性あり) |
日没後(夕方〜夜) |
---|
キイロシリアゲアリはシロアリではありませんので、住宅に被害を及ぼす心配はありません。しかし、オスの羽アリが非常に小さいため網戸を通過して室内に入ってくるため不快害虫として扱われます。
ただし、この季節にはシロアリの羽アリは出てきませんので、羽アリが大発生しても心配する必要は基本的にありません。
10月〜11月に発生する羽アリの発生時間
秋から晩秋にかけて発生する羽アリはサクラアリです。羽アリが飛ぶ時間帯は主に午前中で、サクラアリは空中で交尾を行うため高い場所で固まって停滞することが知られています。よく家屋の屋根や日差しの当たる外壁でその姿を見ることができます。
サクラアリ (住宅内で発生する可能性あり) |
日中(午前から正午) |
---|
10月の羽アリは基本的に害の無いサクラアリです。一般的に数日~10日ほどで羽アリの発生は落ち着きますので、慌てず落ち着いて対処してみてください。
シロアリとアリを混同しないためには
アリは他にも早朝に飛ぶトビイロシワアリや夕方ごろに飛ぶムネアカオオアリ、夜間に飛ぶウメマツオオアリなど、自然界では朝から夜に至るまであらゆる時間帯で何らかの種が羽アリを飛ばしています。
アリはシロアリと混同されがちですが、関東エリアで皆様と接触のあるシロアリはほとんどがヤマトシロアリですので、4月~5月に発生した羽アリ以外は9割以上が普通のアリの羽アリと言えます。
ただし、アメリカカンザイシロアリやイエシロアリが生息する地域に関しては形状などで判断を行う必要があります。アリとシロアリには明確な違いがありますので、ご自身で判別する場合は下記図や記事を参考にしてみてください。
羽アリがシロアリだった場合は
羽アリと一概にいってもその種類は様々ですが、出現する時期や時間帯である程度その正体について可能性を絞り込むことが可能です。アリの羽アリであれば自然と収まるのを待つだけで大丈夫なものが大半ですが、シロアリだった場合は早急な対処が必要となります。
この記事をご覧になってシロアリの可能性があると感じられた方は、ぜひこの機会に対策を考えてみてはいかがでしょうか。
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「クリーンなイメージとしてのシロアリ防除業界のパイオニアであり続ける」。私たちシロアリ1番!は、安心で確実なシロアリ駆除・予防をご提供するため、お客様のことを第一に考えたサービス作りをします。点検・工事・お見積りのことなど、シロアリ対策でお困りの点がありましたらお気軽にご相談ください。
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