4月の羽アリは?この時期の羽アリを徹底考察!|シロアリ1番!
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シロアリコラム
投稿日 2018.04.23 / 更新日 2023.03.24
シロアリ駆除羽アリ
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4月の羽アリは?この時期の羽アリを徹底考察!
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大学では昆虫類の研究に携わる。2007年テオリアハウスクリニックに新卒入社。これまで3000件を超える家屋の床下を調査。皇居内の施設や帝釈天といった重要文化財の蟻害調査も実施。大学の海外調査にも協力。しろあり防除施工士。白蟻専科研究室長。
YouTube:シロアリ駆除Channel
寒い冬が明けて迎えた4月。活発になるのは人間だけではなく、昆虫や動物といった生き物たちも同じです。4月になると「部屋の中に、羽の付いたアリがたくさんいる」というお問合せをよくいただきます。
部屋の中に入ってこられるだけでも困りますが、何より気になるのは「人間や建物に害はないのか」という部分だと思います。そこでこの記事では、4月に室内で出没する羽アリの正体について解説します。
目次
4月の羽アリの正体は?
結論から言ってしまうと、4月に建物内で発生または侵入する羽アリはヤマトシロアリというシロアリです。特に4月の下旬からは各地のヤマトシロアリの羽アリが一斉に飛び立つため多数の目撃情報が寄せられます。
羽アリは一つのコロニーから数十から数千匹単位で一気に発生しますので、その光景には恐ろしさを感じてしまうかもしれません。もしも4月中旬以降に大量の羽アリが家の中で発生したのであれば、すぐに専門業者に診てもらうのが得策です。
4月に発生する羽アリの特徴
室内で発生する可能性のある種類
名称 | 画像 | 特徴 |
---|---|---|
ヤマトシロアリ 【建築物加害種】 |
5~7mm 4月下旬~5月 黒褐色。胸部は黄色。 |
|
クロバネキノコバエ | 1mm 4月~11月 灯火によく集まる。 |
※クロバネキノコバエは羽アリではありません
屋内で発生する羽アリの中で建物に被害を与えるものはヤマトシロアリだけです。コバエの一種であるクロバネキノコバエは観葉植物などの土に繁殖することが多く、羽アリと間違われることが多い昆虫ですが、大きさが1mmと非常に小さいため羽アリと区別することができます。
屋外でしか発生しない種類
名称 | 画像 | 特徴 |
---|---|---|
クロナガアリ | 8mm前後 4月 黒色 |
アリの羽アリはクロナガアリですが、室内に侵入することは稀です。ですので4月に室内に発生する羽アリはヤマトシロアリの羽アリでほぼ間違いないと言えるでしょう。特に黒色の羽アリで大量に発生したのであればまず最初にヤマトシロアリを疑います。
ヤマトシロアリは、その名の通りシロアリの一種です。シロアリの食料は木材であるため、自宅の室内で大量に発生したのであれば建物に営巣していて、建築部材を食害している可能性が非常に高いです。
ヤマトシロアリの羽アリの特徴
では、ヤマトシロアリの羽アリはどのような特徴があるのでしょうか。まず、色は全身が黒色です。白蟻という名称ですが、ヤマトシロアリの羽アリは黒色をしています。また、発生直後は黒みがかった薄い羽を付けており、羽を含めた全長は7~9mmの大きさをしています。細かく見ると、全身の黒色に首元だけ黄色のアクセントカラーがついています。この黄色いアクセントを見つけられたらヤマトシロアリの羽アリで間違いありません。
羽だけ見つかるのもヤマトシロアリの特徴
帰宅したとき、「羽だけが大量に落ちている」なんてことがよくあります。シロアリの羽アリは、羽が脆く発生後比較的すぐに羽を落としてしまいます。そのため本体はどこかに逃げ込んで居なくなり、羽だけ残っているのです。逆に考えれば、4月に羽だけ大量に落ちていたのであればヤマトシロアリの可能性が高くなります。では、羽をよく見てみましょう。
ヤマトシロアリの羽は網の目が細かいのが最大の特徴です。これを翅脈というのですが、その翅脈一本一本が薄いのも特徴です。また、色は全体が黒みがかっていますが、薄く透き通っています。逆に、その他のアリ類の羽も見てみます。
シロアリ以外のアリ類の羽アリは一般的に網の目は幅が広いです。また、それぞれの翅脈はハッキリしていてメリハリがあります。
アリの場合は大量の羽が残ることはほとんどないため、大量の羽が落ちている場合はそのほとんどがシロアリの羽アリと考えられます。
羽アリの羽は、気持ちが悪いからと掃除機などで全て処分してしまいがちですが、調査を依頼した時の重要な手がかりになります。ですので全てを処分せずに一部を残しておくとより確実な調査を受けることができます。
ヤマトシロアリとその他のアリの見分け方
4月はヤマトシロアリの羽アリシーズンで間違いないのですが、一部のアリも羽アリを飛ばします。
そこで、シロアリと普通のアリ(黒アリ)の形体的な違いをみてみましょう。
シロアリ | クロアリの仲間 | |
---|---|---|
胴体 | くびれがない | くびれがあり、頭部・胸部・腹部に分かれる |
翅の形 | 前後の翅の大きさがほとんど同じ | 頭に近いほうの翅が長く、お尻に近い翅は短い |
その他 | 翅が取れやすい | 翅は引っぱらないと取れない |
もっとも特徴的なのは、体が寸胴なのが白アリ、くびれているのが黒アリな点です。スズメバチのようなクビレがあれば間違いなく黒アリの羽アリです。黒アリの羽アリであれば、一部を除き建物の木材を食い荒らすことはありませんし人間にも害を及ぼすことはありません。
ヤマトシロアリの羽アリの対処方法
羽アリが室内に出た場合は何かしらの対処をしなくてはなりませんが、その際絶対に殺虫剤は使用してはいけません。表面に出てきた羽アリは殺虫できますが、巣自体はもっと深いところにあるので、むしろ殺虫剤に当たらなかったシロアリが分散して活動域を拡げてしまう恐れがあります。
殺虫剤を使用しない羽アリの駆除方法は、掃除機で吸い込む物理的な処理がおすすめです。羽アリの発生は一過性の現象で数日から1~2週間すれば出なくなります。それまでは物理的排除を続け、出てこなくなったら隙間をテープなどで塞ぎましょう。これで応急処置は完了です。
いずれにせよ、ヤマトシロアリの羽アリであれば個人で対処することは困難です。出てきたものを上記方法で処理したら、専門のシロアリ防除業者を手配しましょう。
ヤマトシロアリの羽アリは専門業者に相談を
ここまで、4月に室内に発生する羽アリをご紹介してきました。4月の羽アリはヤマトシロアリの羽アリであることが大半です。雨上がりの晴れた日の昼前に大量に発生した羽アリを見ると慌ててしまいますが、羽アリ自体には害はありません。また、羽アリの発生はずっと続くことはなく数日で止まります。ただ、だからと言って放置してしまうと建物内に巣作ったシロアリはそのまま建物の食害を続けてしまいます。信頼できるシロアリ防除業者を手配して建物のシロアリ被害状況を調査してもらい、必要に応じて駆除を実施する事が大切です。
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