築約20年の木造住宅での施工事例(埼玉県)|シロアリ1番!

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2021.10.28

スタンダード

築約20年の木造住宅での施工事例(埼玉県)

都道府県 埼玉県
建物種別 木造
築年数 約20年
施工場所 床下全面
施工内容 シロアリ1番!スタンダード
施工面積 約40㎡
概算費用 約100,000円

今回は「シロアリ1番!スタンダード」での施工事例をご紹介します。

元々は「アリが出てきて困っている」とご相談をいただいたことから調査にお伺いしました。

アリはシロアリと似ていますが、生物としては全く別の生き物です。あらかじめ予防をすることは難しいということをお話しさせていただきました。

また、調査では床下の状況も確認しました。床下には特に異常は見当たりませんでした。とはいえ、建物は新築から20年が経過していたこと、シロアリ対策は行ってこなかったことなどを考えると、シロアリはいつ侵入してきてもおかしくない状況にありました。

シロアリ対策についてもご提案をし、施工のご依頼をいただきました。

床下への薬剤散布

まずは床下に薬剤を散布します。

薬剤散布には「木部処理」と土壌処理の2つがあります。木部処理では大引き・根太・土台などに薬剤を散布していきます。

木部処理に使う薬剤には防腐成分が含まれていて、木材が経年で腐ってしまうのを防ぐ効果があります。

続いて土壌処理を行います。土壌処理は床下の土の部分全体への散布です。

「シロアリは木を食べる生き物なのにどうして土に薬剤をまく必要があるの?」と思われるかも知れません。しかし土壌処理はシロアリ対策においてとても重要です。なぜかというと、シロアリは必ず土の中から侵入してくるからです。

土の表面に薬剤のバリアを張ることで、シロアリの侵入を防ぐことができます。

逆に1箇所でも施工を行っていない場所があれば、シロアリはそこから侵入をすることが可能です。「全体に」散布することが大切です。

土壌への薬剤散布で注意しないといけないのはこのような配管部分です。右側の配管はよく見ると白い断熱材で覆われています。このような配管を「被覆配管」といいます。

被覆配管は通常の左側のような配管よりもシロアリの被害に遭いやすい傾向にあります。なぜかというと、内側に小さな隙間があるからです。シロアリはとても小さな生き物ですのでこういった隙間を利用して上に移動し、木部まで侵入することができてしまいます。

このような配管を見つけた際はしっかりと内側にも薬剤を注入します。

玄関への薬剤注入

玄関部分では少し特殊な処理を行います。

玄関は構造上、床下から薬剤を散布することができません。しかし玄関にもドア枠や框といった部分には木が使われています。また、シロアリは床下以外にも見えない場所から建物に入ってくることができてしまいます。

そのことから、玄関部分にもシロアリの対策を行う必要があります。

具体的には、ドア枠への薬剤の注入や土間の下側へのノズルを使った薬剤注入などです。専用のドリルで穴を開け、薬剤を注入していきます。処理が終わったら補修材で穴を塞ぎます。

まとめ

以上が「シロアリ1番!スタンダード」の大まかな流れとなります。

今回、シロアリの被害は見受けられませんでしたが、建物保全の上から考えると防蟻処理は重要な意味を持っています。

5年、10年、15年と経過した時、シロアリ対策を定期的に実施したかどうかで床下の状態に大きな違いが生まれることは間違い無いでしょう。